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| 引越しと屋敷祈願 |
1、【引っ越しする時には】
私が沖縄に定住して1年程経った頃、沖縄市に住むAさんが訪ねて来られました。 「土地を売りたいのだがなかなか売れない。売るにしてもすぐに入金してくれる人がいいのだけれど風水で何とかできないか」という相談でした。
こういう場合には、その土地を管轄している神様にお願するのが一番です。
日を選んで宜野湾市にある「普天間宮」に一緒に行きました。(沖縄県中部地域の土地の担当はここの神様です。)
日本の神様に関しては古事記や日本書紀にいろいろ書かれています。大別 すると「天からこの土地に降り立った天津神(アマツカミ)」グループ、土着の神として存在していた「国津神(クニツカミ)」グループの二つです。
私の生れ育った出雲は日本神話の舞台となっていますので御存知の方も多いと思います。「スサノオノミコト」や「オオクニヌシノミコト」など出雲の神様は全て国津神です。もともと日本を支配していたのは国津神で、地域ごとに神社を設けて土地を管理していました。
神社は県庁のようなもので、市役所とも言える末社をあちこちに置くことで日本という島を霊的に区分していました。また、担当の神様が決められていて、その地域で起る事件や事故の処理、縁結びなどを行なってきました。
霊的な区分を超えて人が引越をする時には、担当の神様も変わります。 引越す時には、その地域の神社にお参りに行きましょう。
「○市○町○番地に住んでいた□□(家族全員の氏名)です。○月○日に△市△町△番地に引越すことになりました。今まで家族を無事に守っていただいたことを感謝申し上げます。そして、これから行く土地の神様にもよろしくお伝え下さい。」と祈ります。
役所に「転出届」を出すのと同じだと考えて下さい。
引越しが終わったら、新たな土地の神社に行きます。
「○月○日に○市○町○番地から△市△町△番地に引越してきた□□(家族全員の名前)です。これからしばらくこの土地でお世話になりますので、災難や事故、病気から守って下さい。家族全員、健康で明るく楽しく過ごすことができるようにお守り下さい。」と祈ります。これが「転入届」にあたります。
こうしておきますと、神様の台帳に記入され、日夜巡回して下さり災厄から守られます。「転入届」を出さないと住所不定になってしまいますが、霊的な世界でも同じことのようです。
2、【土地の売買と土公神】
さてAさんの話に戻ります。
土地を売買する時も、その土地を担当する神様のいらっしゃる神社に行きます。 「○市○町○番地に住んでいる□□(自分の氏名)です。この度××という理由で△町△番地の土地を売ろうと思います。一旦神様にこの土地をお返しいたします。神様の『土地売買掲示板』に載せていただき、良い買手と御縁させて下さい。」と祈るのです。
普天間宮でAさんと一緒にこの祈りをしていた時のことです。中国服を着た神様が手に台帳を持って出ていらっしゃいました。それまで普天間宮で美しい女神様を見たことはありますが、この神様は始めてです。
「あなたは一体どなたですか?」と尋ねました。すると「私は『土公神』である。私が土地の売買を管理している。」とおっしゃいました。この神様は本当に昔の中国の役人のような格好をしています。そこでAさんの土地の売買をお願いして帰りました。
するとAさんから一週間後に嬉しい連絡が入りました。良い買い手が見つかり、すぐに入金してもらったそうです。
このことがあって、私も「土公神」という神様を信じるようになりました。 (※日本では、土公神は土の守護神と考えられているようです。季節によってかまどや、門、井戸、庭にいると言い伝えられていますが、本当はどうでしょうか。土公神についてよく知っている人の意見を聞きたく思います。)
3、【地鎮祭と土地のお清め】
具志川市のBさんから「地鎮祭をして欲しい」という依頼が来ました。それまでは、地鎮祭を頼まれると受け持ちの神社の神主さんを紹介していました。ところがBさんは是非私にやって欲しいというのです。
そこで、知り合いの神主さんに相談しました。
「和来先生は霊的な力もあるし(前に霊の入った人から霊を追い出すことを一緒にやったことがありました)、琉球の神様のこともよく御存知だから先生がやってあげなさいよ。先生ならできますよ。」と励まされました。
この神主さんから地鎮祭の祝詞をいただきましたが、自分としては「経読みの経知らず」にはなりたくありません。土地の浄め方なども含めて果
たして形式的なものでいいのだろうかと疑問に思いました。「地鎮祭」についていろいろ文献を調べましたが、本質のところがもう一つスッキリしません。
「そうだ!土公神さんに聞いてみよう!」と普天間宮の「土公神」様を思い出しました。さっそく普天間宮に行くと、既に私が来るのがわかっていたのか拝殿で待っておられました。すぐに土地の浄め方を教えていただき、お蔭で地鎮祭も無事にやり遂げることができました。
それはお塩と水を使ってするのですが、とてもシンプルで誰でもできます。
「秘伝」などと言ってもったいぶる気もありません。偉い先生から高い授業料を払って教えてもらったのならそうはいきません。人に教える時もそれなりにお金を取らなければ損をするような気がします。今回、私はタダで教えてもらったのですから、皆さんにもタダで公開しましょう。その代わり良いことがあったら「土公神さんありがとう!」と感謝の思いを伝えてあげて下さい。土公神さんも喜ぶことでしょう。
4、【屋敷のお祓いとお腹をすかせた霊】
Cさんから屋敷のお祓いと拝みを依頼されました。
私は拝み屋さんではないのでいつもはお断りするのですが、どうしてもと頼まれ、 次からはCさんがやりかたを覚えて自分ですることを前提に、今回だけすることになりました。
現場は那覇の繁華街で飲食店や風俗店が集まっています。一階はテナントで飲食店に貸していてその上が住宅になっています。
住宅のお祓いは別に問題が無かったのですが、土地のお祓いをしようと、ある場所に来ると餓鬼霊といわれるような、お腹をすかした霊がたくさんいました。
ジッと確かめると、戦争時と戦後すぐにお腹を減らして亡くなった方達がいらっしゃいました。この方達にはお餅、お米、お酒をあげて供養しましたら、上にあがって行かれました。
その他にはこの界隈をうろついている浮浪者のような出所不定の霊、つまり浮遊霊と呼ばれる霊がいました。この霊たちはすぐに成仏しないので、一通
り食べさせた後でお塩を撒いてお祓いをしました。途端に霊たちが逃げ去って土地がきれいになってスッキリしました。
(※お祓いをして本当にその場が清まると清々しい気分になります。場所によってはなかなか清まらないこともありますので、清まるまであの手この手で何度でも祓います。
霊的なものは誠心誠意しないと形式的な祓いでは清まりません。)
「ここは、生ゴミや粗大ゴミを置くとゴキブリや野良猫だけでなく、霊がやって来やすい場所ですよ。いつもきれいに片付けて置いて下さいね。」とアドバイスしましたら、Cさんは大変驚いていました。
「実はこの場所は、昨日までは飲食店から出る生ゴミや粗大ゴミが置かれていてとても汚かったんです。和来先生がいらっしゃるんで、昨日この場所をきれいに
片付けたところ、ゴキブリやおかしな虫がいっぱい出て来ました。今日はきれいになっているのに先生はどうしてわかったんですか?」
「ウーン、わかるからわかるんです。それがプロです。」と答えるしかありませんでした。
それと、Cさんの敷地は繁華街に面していますので、路上で酔っ払い同士の喧嘩がよくあるそうです。「ある朝、目の前の路上に血がたくさん流れていたこともあった」
と話されていました。こういう場合にも、路上と門口をお塩で清めるように指導しました。
皆さんの住宅でも前の道路で事故や喧嘩などがあれば、その都度気の済むまでお塩で清めるようにして下さい。Cさんとお母さんには土地屋敷の清め方を覚えてもらいましたので、次回からは自分たちで出来るでしょう。
5、【土地のお清めの仕方】
沖縄では、家族の無病息災を祈るため、 土地屋敷の清めや祈願をよく行ないますが、 これには住宅の中心と土地の四隅を清めます。
(1)北→(2)南→(3)東→(4)西→(5)中央の順番に拝むことが沖縄では一般
的なようです。
「土地や住宅」は「母胎」と思って清潔にするように心がければ、その中に住む人すなわち「赤ちゃん」は健康ですくすく育ちます。風水では自然や住宅を親子や人体と考えるのです。
土地の清め方はユタ(沖縄の霊能者)さんなどいろいろな方がなさっていらっしゃいますが、人によってやり方が異なるようです。拝みや祈願は形式ではなく心が大切ですので、自分にあったやり方でよいと思いますが、ここでは私が普天間宮の「土公神」さんから霊的に教えていただいた土地の清め方をご紹介いたしますので参考になさって下さい。
その前に基礎勉強をしましょう。
【基礎知識その1】
皆さんは神社に行って一度はお払いを受けたことがあるでしょう。神主さんが「高天原に神留り坐す・・・」と祓詞(はらえことば)を唱えた後、大麻(おおぬ
さ)を振ってお祓いをします。大麻とは、40センチほどの木の串に房のように紙がついているものです。
祓い清めの儀式は、日本神話の中で死者の住む黄泉国(よみのくに)から帰ったイザナギが、「筑紫の日向の橘の小門の阿波岐原」で、海に入り穢れを祓ったことに由来しています。
各神社では神官は海辺や川辺で禊(みそぎ)をしたり、滝に打たれたり、井戸水を浴びたりして身を清めています。
手水といって口と手を洗い清めたり、祓いの際に塩水を注いだり、力士が土俵で塩をまいたり、料理屋などで入口に盛塩をするのも、すべてこの禊(みそぎ)に由来しています。
ここで注意して戴きたいのは、イザナギがやったからマネをしているのではないということです。海水には人間の穢れを祓う霊力が存在していると考えたほうがよいでしょう。海水を塩と水に分けてお祓いに利用できるのです。
古代人は、人間とは神様のワケミタマすなわち分霊であって、本質は「清く正しいもの」と信じていました。人が病気になったり死んだりするのは、穢れがくっつくからだと考えたようです。
穢れは人の肉体ではなく、魂にくっついてしまうので古代人は大変恐れました。自分が直接穢れに触れなくても、だれか穢れに触れた人と接すると、それだけで穢れがうつると信じていたようです。穢れがつくと死ぬ
わけですからこれは大変なことです。そこで、穢れを水で祓ったり、紙人形に撫でつけて祓いました。
キリスト教でも洗礼や聖水などで清めますよね。 琉球王朝時代には「水撫(ミズナビ)」といって、清水に手を浸し、それから身体を撫でてお祓いをしたようです。
普天間宮の神様から「通 常は人は水で清め、土地は塩と水で清めなさい。穢れがきつい時には、人も塩と水で清めなさい。」と教えられました。
そういえば葬式に行くと、帰りに清めの塩を渡されますよね。
ただし、お清めや盛塩として使う塩は、科学合成された塩化ナトリウムでは効果 が弱いようです。難しい言葉を使えば、天然塩と合成塩では「波動が違う」のです。海水に含まれているミネラルをたっぷり含んだ塩がベストです。
沖縄の塩はとても効果があります。お祓いだけでなく、料理に使っても、お風呂やエステに使っても、盛塩に使っても良いのです。
同じような理由で、水は地元の湧き水がベストです。無ければ水道水でも構いません。
【基礎知識その2】
数年前に宜野湾市で、若い女性が恋愛関係のもつれで米国人の彼氏に刃物で刺され、殺されたことがありました。とても痛ましいニュースをテレビで見た後、たまたま普天間宮の前を通
りかかりました。
すると、普天間宮の神様が大慌てで何かをしているビジョンが見えます。 「何をしているんですか?」と尋ねてみました。
普天間宮の神様が言われるには、受け持っている土地で事件や事故があると大変なのだそうです。人が怒りや恨み、憎しみを持って殺されると怨念が現場の土地にくっついて離れないそうです。服についたシミのように、染込んで留まるという表現のほうが近いのかもしれません。
放っておくと土地が穢れて、そこに住む人に悪影響を及ぼすので大急ぎでお祓いに行ったのだそうです。お祓いをしている姿を見せて下さいました。
しなやかな木の枝のようなもので「パシーン!パシーン!」と力いっぱい土地を叩いています。まるでムチで叩いているようです。
すると、中に染込んでいた怨念がホコリのような煙のような状態で叩き出されて来ました。そして、祝詞をあげて浄化すると煙のようなものは光の中に消えてしまいました。土地がずいぶんきれいになって清々しくなっています。
土地や建物を清める時に、やさしく上品にやってもなかなか清まりません。あなたの家にやくざが居座って、なかなか出て行かないと考えてみて下さい。あるいは、服の染み抜きをすると考えてみて下さい。しっかり叩かないと出て行きませんよ。
「悪いやつは叩き出せ」が鉄則その1です。
それから、土地や建物で悪いことが起ったらすぐにお祓いをすることです。早ければ早いほどきれいになりやすく、長くなると清まりにくくなります。シミと一緒です。ここでいう悪い事というのは、怨み、憎しみ、怒りなどの悪感情で、怨念になりやすい出来事です。殺人事件や事故のような大きな事でなくても、夫婦喧嘩や親子喧嘩、職場でのもめごとなども対象になります。
「事件が起ったらすぐに祓い清めよ」が鉄則その2です。
【実践】
1、用意するもの
(1)天然のお塩1袋
(2)湧き水または水道水約5〜10リットルぐらい
(ポリタンクまたは大きめのペットボトルに入れるとよい)
2、清める場所
(1) 門、土地の四隅、玄関の六箇所が基本。
(2) 状況に応じて、表鬼門や裏鬼門、裏門、気になる所を追加する。 (シミと一緒です。気になる所を気が済むまで清めます。)
(3) アパートやマンションでも四隅と玄関を清めます。
すなわち、玄関前通路の両隣りとの境界付近と玄関前、ベランダの両隣りとの境界付近です。角部屋ではお隣りは一軒だけですが、同様に四隅を清めます。
(4) 表鬼門方位(北東)や裏鬼門方位 (南西)に掃出しがある場合には、家相ではそこから邪気が入ったり、金運や運気が逃げると言って嫌いますので、掃出しの外も清めると良いでしょう。
3、順番
(1) 通常は門からスタートして、北→南→東→西の順番に土地の四隅を清め、最後に玄関を清めます。
(2) 鬼門や気になる所をルートに入れます
(お祓いがスムーズにいくように、ルートの途中に追加して下さい)
4、方法
(1)始めの祈り
家の中心あたりに座り、北に向かって手を合わせ 「○月○日、○○県○○市○○町○○番地の土地と住宅を私○○がお清めします。
この土地をお守り下さっている神様もこの場においで下さり、共にお清め下さいますようよろしくお願い致します。」と祈ります。
(2)塩をまく
まず門(アパートやマンションの人は門のお清めはしません。北方位 のお清めから始めます。)に行き、門から外に向かってしゃがみ、手を合わせて、
「この土地の門をお清め致します。『幸魂(さきみたま) 奇魂(くしみたま) 祓い給え 清め給え(三回唱える)』」と祈ります。
次いで、力士のように塩を握って勢いよく土地に叩きつけます(叩きつけ方は思いっきり)。一握りで三回に分けて塩を叩きつけます。
再び神語『幸魂(さきみたま) 奇魂(くしみたま) 祓い給え 清め給え』を三度唱え、塩を三回に分けて地面
に叩きつけます。
さらにもう一度同じことを繰り返します。
結局1ヵ所で合計九回神語を唱え、九回塩を叩きつけることになります。
(3)水をまく
九回塩を撒いた後、ペットボトル(またはポリタンク)を持ち、ボトルの口を開けて 『幸魂(さきみたま) 奇魂(くしみたま) 祓い給え 清め給え』を三回唱えてから、ペットボトルを振りながら「いち、に、さん」と三回水を叩きつけます。
再び神語『幸魂(さきみたま) 奇魂(くしみたま) 祓い給え 清め給え』を三度唱え、水を三回に分けて地面
に叩きつけます。
さらにもう一度同じことを繰り返します。
結局1ヵ所で合計九回神語を唱え、九回水を叩きつけることになります。
(4)各方位 を清める
門のお清めが終わったら、同じ様にして北→南→東→西の順番に土地の四隅を清め、最後に玄関を清めます。お清め箇所を追加していても必ず最後は玄関で終わるようにして下さい。
(5)終わりの祈り
始める時と同じように家の中心あたりに座り、北に向かって手を合わせ、 「○月○日、○○県○○市○○町○○番地の土地を私○○がお清めいたしました。この土地をお守り下さっている神様も共にお清め下さりありがとうございました。これより、家敷の内に罪穢れを入らせず、家族が健康で豊かに暮らせますようお守り下さい。」
と祈ります。
そして、「幸魂(さきみたま) 奇魂(くしみたま) 守り給ひ幸はへ給え」を
三回唱えて終わります。
以上 |
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