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和来日記:2002年9月30日(月)

【台湾と風水】

 今回は台湾南部の高雄、嘉義、阿里山などを中心に回りました。 台北と比べて自然環境の違いだけでなく民族的違いも感じることができました。 日本のアイヌ民族のように台湾でも高山族と呼ばれる先住民の人たちがいることを身近に感じました。

 高雄や嘉義の街では温かくもてなされ、台湾の人の良さを感じました。また、嘉義は水晶工芸品の産地でもあり、鈴鈴さんの親しい友人である彰嘉愛石園の社長夫妻を紹介していただきました。 お店にはたくさんの水晶工芸品があり、技術も確かなものでした。 社長夫妻はとても感じがよく、私たちが訪ねて来るというので出張先から急いで帰って来ていろいろ案内して下さいました。 信用できると思いましたので水晶で風水グッズを作ってもらうことにしました。 水晶のオリジナル風水グッズを作ってもらう際には、私のデザインに関するややこしい注文にすぐに対応して、10日ほどで作りあげて沖縄に送ってくれました。 その商品を今回限定商品として販売しています(抽選の注文受付は今日で締め切りです)。

 台湾は活気に溢れていましたが、経済優先の考えが人々の心からゆとりを亡くしてしまっているようにも見えました。 その昔、自然との調和を説き、都市づくりの中核を成してきた風水思想も、資本主義社会の中では商売繁盛や個人の成功のための風水術になっているようです。 それが善いとも悪いとも言えませんが、人々の欲求と時代のニーズにこたえるのが風水であるとすれば、当然の結果 でしょう。あたかも歴史の変化に合わせて変幻自在に姿を変えながら生き残っていく龍のようにも思えます。

 

             

           今回は台湾南部の高雄、嘉義、阿里山を訪問

  

隣の店舗との協調性がなく段差の激しい通 路 ・ 排気ガスから守るためのマスク

   

      開店祝いの花輪 日本とあまり変わらないが赤や原色が多い

 古代中国では「天地開闢 万物渾渾 無知無識 陰陽所憑  天体始於北極之野 地形起於崑崙之墟」【春秋命歴序】と書かれており 「天地の始まりは万物が混沌とした状態で無知、無意識であったが陰陽が 感応しあうことにより天体は北極から始まり、地形は崑崙から始まった」 と考えられていました。

 そのため、中国の北西にある崑崙山は万物の始源と考えられ、これを祖山として 5つの山系が発すると考えました。 そのうち、中国全土に向かって 走っているのが鴨緑江と黄河との間を走る北幹龍、 黄河と長江とに挟まれた中幹龍、長江と南海との間を走る南幹龍の 三大幹龍と言われています。 これらの幹龍を流れている生命力が 龍脈であり血管のようにたくさんの支流を持っています。

 中国で風水の盛んだった17世紀後半清の康煕帝の頃に、 漢民族や客家の福州から台湾への移民も盛んになりましたが、 この移民と共に風水思想も台湾に渡って行ったようです。

  伝説によれば、朱熹が福州の鼓山に登り、はるかな台湾島を眺めながら 「龍脈が大海を渡って五百年後の海の向こうに百万人の都が造られるはずである」 と予言したと言われています。

  また、南幹龍を流れる龍脈は台湾海峡の下を潜りながら台湾に流れると 考えられていました。  南幹龍の末端である福州(福建省)の五虎門という山地から馬祖諸島を経て 基隆港を通って台湾に上陸し鶏籠山となって現われます。  この鶏籠山が台湾の祖山とされていて台北の繁栄もこれによるものと 考えられています。

       

中国北西に位 置する崑崙山から南幹龍の龍脈が流れ福州に至る。 さらに、福州より台湾海峡に潜り台湾北部の鶏籠山に至る(黄永融著:風水都市より)

  今から約150万年前には中国大陸と台湾、沖縄はつながっていたと 考えられています。 この図を見ると確かに崑崙山からの龍脈が台湾や 琉球諸島に流れていたように思えます。 台湾最高峰の玉 山が龍脈の源として考えられなかったのは、 台湾での風水思想が福州からの移民によってもたらされたからでしょう。

      

      今から約150万年前の古陸 (木崎甲子郎氏作成古地図より)

 福州から船に乗って台湾を目指した人たちが 基隆港や淡水などの港から上陸して郡都を構えようとしたとき、 台北は都合の良い立地条件にあったと考えられます。  もともとそこにいた先住民族は追われるようにして深い森に入っていったようですが、 台湾島独自のエネルギーの宿る高い山に住み、 今でも高山族と呼ばれているところに不思議な波動の一致を感じます。

 世界経済の大きな部分を華僑の人たちが動かしています。 昨年の中国の経済成長率は7パーセントもあると聞きました。  台湾からも中国本土に資本が投入されて経済発展の一役を担っています。  中国と台湾には毛沢東と蒋介石から始まった遺恨がありますが、 経済的には交流が深まっていくことでしょう。  これからの中国の発展と共に台湾も発展していくに違いありません。

       

          台南近郊は建築ラッシュとなっていた

 中国福建省から同じ風水の流れを持つ沖縄は今後 どのような影響を受けるでしょうか? これからが楽しみです。

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