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【台湾の住宅事情】
台北、高雄、嘉義を見て回って台湾の住宅の特徴がわかってきました。 人が多く集まる都市部では一戸建ての建物はあまり見かけず
ほとんどがマンションなどの集合住宅です。 台湾での建築基準法がどうなっているのかよく知りませんが
とにかく土地いっぱいに建てています。 建ぺい率や隣地との境界線からどれだけ離さなければならないといった
斜線規定はないのでしょうか。 人口が密集するためなのかそれとも建築費が高いからでしょうか。
ビル同士もくっついていることが多く、 ビルの屋上には必ずといってよいほど プレハブ小屋のようなものが乗せられていました。
屋上のプレハブは当然違法建築になるわけですが、 皆がやっています。 ビルを建てる時から暗黙の了解があるのでしょう。

ビルとビルは互いにくっつきあい、ビルの屋上にはプレハブ小屋を建てている
嘉義の街をゆっくり回って調査してみましたが 古い建物と新しい建物が混在していてゴチャゴチャした感じがします。
第二次世界大戦で大きな空襲を受けなかったからかもしれませんが、 戦前の建物も結構残っています。

古い木造住宅やコンクリート住宅が軒を並べていて統一感がない

古い日本住宅が今でも残っている
ところどころに戦前の日本家屋が見られました。 台湾は石造りの住宅がほとんどですが日本住宅は木造です。
古い住宅には扉につけた招福除災のお札や魔除けの八卦が結構見られました。

玄関の上には魔除けの八卦が掛けられていた
古ぼけて貧しそうなそれらの住宅を見ていると 本当に財運や幸運をもたらすことを期待して行っているというより、
お年寄りたちが今でも昔の風習を捨てずに守っているだけのように感じました。 日本でちょうどお正月に注連縄を飾るようなものかもしれません。

玄関ドアには招福除災の御札が上には八卦が掛けられていた
それに比べて最近の住宅の扉にはお札や魔除けの飾りもなく 台湾でも風水的な慣習が失われつつあるように感じました。
家の中に入れば縁起物などを飾っているでしょうけれど、 宗教に頼る人も多いようです。
狭い敷地一杯に建物を造っているところを見れば、 戦後経済発展を目指した彼らにとっては、
とにかく住めればよいというのが優先的な課題だったに違いありません。 氣の流れを読んで風水的な建物配置を考え、
ゆったりした街づくりをする余裕はなかったように思えます。 この傾向は現在に至っても変わらないようで、
何でも経済優先で考えているように感じます。

古い住宅は壊され、近代的なマンションに取って代られつつある
林さんや謝さんが私が風水師と知った時、 建物の間取りの善し悪しは全く尋ねもしないで、
人相や手相はどうかと聞いてきたことからもわかるように 人々の興味や関心は自分の運勢だけにあるようでした。
「自分が成功したい!」という意気込みが強く感じられました。 風水はそうした人々の間で夢を叶えるための占いとして認知されていました。
また、先祖や死者の災いを恐れる人たちにとっては、 墓地やお墓の方角を吉相にすることで招福除災を得られるとする陰宅風水は
一つの安心材料となっていました。
台湾における最近の風水は、 一戸建ての住宅よりもビルの風水を考えるようになっています。
ビルの入口が道路や周辺の建物に対して吉かどうかということや マンションの間取りの吉相判断が主流のようです。

ビルの入口と道路や周辺の建物との関係や間取りの吉凶を判断する
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