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和来日記2001年11月29日(木)
【約200年前の台湾住宅・林安泰古民家園】

 李先生に教えて戴いた易経学会にはなかなか電話がつながらなかったので、 台湾の古い住宅を見に行きました。

 実際に昔の建物を見れば風水がどのように 生かされているのかがよく分かります。 「百聞は一見にしかず」です。

 一般に公開されている林安泰邸は今から約170年前に建てられた台湾住宅です。  林家は清代(1662年〜1911年)に中国福建省から台湾に渡って来た資産家の 一族で、この住宅はわざわざ福建省から資材を取り寄せて作られた伝統的な 福建様式の建物となっています。

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 この住宅が建てられた1830年後頃の中国は、西欧諸国による侵攻を受けていた 時代で、イギリスがインドから大量に持ち込んだアヘンが原因で、1840年には アヘン戦争が起きます。 イギリスに敗れた清国は香港を奪われ上海などの 主要港を開港させられていきました。

  日本は江戸時代末期で、異国船が来ると打ち払って かろうじて鎖国を維持していました。  天保の大飢饉や天保の改革があり、徳川幕府の力が弱って やがて幕末から1868明治維新へと変わっていく時代です。

  沖縄では第二尚氏末期のやはり飢饉に悩まされていた頃で、 イギリスやフランスなど異国船が来航するようになっていました。

  アジアが西欧諸国の力によって揺れ動いていた時代です。  林氏一族はそんな政情不安の中国福建省から、やがて起る戦禍を察して 台湾に渡って来たのかもしれません。

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  この住宅は別の場所にあったものを道路計画のためにここに移設したため、 台北市が管理しており見学は無料です。 市内の小学校の社会科の授業なのか 住宅を見学しに子供達も来ていました。 敷地や方位は当時のものと異なって いますが、建物と家財道具は昔のものがそのまま展示されています。

  住宅内部の説明や家具の使い方は郭さんがしてくれました。  「なんでそんなによく知っているんですか?」と聞くと、 「私、子供の頃ね、田舎だったのでこんな家に住んでいましたよ。  こういうものを実際に使っていたし、だから、珍しくないんです。」 なるほど。

 係りの人から平面図をもらって間取りを検証すると、 大門からすぐに中庭があり正面が正庁で祭壇兼仏壇が置かれています。  ここでは神と先祖が同じ廟で祀られているようです。  いろいろな儀式や行事は正庁と中庭で催されたようです。

  門の両側には見張りの人が寝起きできるような部屋があり、 昔の住宅は外敵から守るための工夫が第一だったことがわかります。

 また、門、中庭、仏壇を結ぶ中心線から左右対称に作られており、 住宅側から門に向かって左が『龍』や『日』意味する側で、井戸や 部屋の名前にこれらの名前がつけられています。  一方、右が『虎』、『月』を意味し、同様に井戸や部屋の名前に これらの名前がつけられています。  これは風水の四神の『青龍』と『白虎』を意味していると考えられます。

 全ての部屋が土間で、寝室には寝台(箱型の板のベッド)があって、 そこで休みます。  住宅には台所はありますが、トイレや風呂は無く、オマルがありました。  面白かったのは木で出来た大きな金庫です。 この他タンスや洗面台、 農具や民具などいろいろ展示されていて見ていて飽きません。

      

                林安泰古民家園

 

  

     正庁にある祭壇・仏壇                木造金庫 

 

              

                    おまる

 

 ここには、日本の住宅で一般的な床の間や仏壇、神棚はありません。  沖縄の先生の中には「必ず床の間を東に作らなければならない」という 方もありますが、中国ではもともと畳間や床の間がありませんので、 和室と一緒になった床の間の方位云々は日本で作られた考え方です。

 また、日本の家相では中庭は良くないといわれていますが、 この住宅には大きな中庭があります。今風に言えば真中に吹き抜け空間がある ということになります。

   こうして見てくると住宅の間取りや風水は台湾と日本とでずいぶん異なる ことがわかります。  風水は発生が中国であっても、中国、台湾、香港、韓国、日本、沖縄など それぞれの土地に合わせて変化し、定着していったに違いありません。

 風水思想の基礎である『易学』とは変化の学問であり、『易経』は変化の書と 言われています。  この、『易』という字は蜥蜴(とかげ)から来ていて、 蜥蜴は周囲に合わせて色が変わることから、 事象の変化を読み取ったり、未来を予測する易と 関連づけられたといわれています。

 風水は何千年にわたって絶えることなく時代や地域に合わせて変化しながら 生き残っている。 風水は何か生命力の強い生き物のような気がして来ました。  まさに龍が形を変えながら現代にも生きていて、 未来にも生き続けていくように感じます。

§今日の風水一言アドバイス:

              普段と違うことをやってみることで新しい発見がある§

PS. いよいよ年末ジャンボ宝くじが発売されました。  購入を計画されている方もあると思います。  今月の風水開運アドバイスにも書きましたが、 今年は11月30日が三の酉で金運が強い日です。  縁起を担いで11月30日に購入してみるのはいかが?

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