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::: 和風で暮らす :::

2005/10/12

 出雲に引越して2ヶ月半が過ぎました。
これまで会社登記などの手続きや住宅、オフィスの環境整備に追われ忙しくしておりました。その間にも沖縄には2度、広島にも1度出張が入り、出雲以外での仕事もしてきました。

 出雲に住んで感じることは、「和風」という言葉がとてもよく似合う地域だということです。松本清張の推理小説「砂の器」でも登場した「出雲弁」には平安時代からの古語が残っているとか。古くから出雲は古事記の舞台として登場し、「神話のふるさと」として有名ですが、たくさんの銅剣や銅矛、銅鐸が実際に出土しているため、古代出雲王朝の存在は現実的なものとして考えられるようになってきました。

 沖縄から帰郷してみると、出雲は精霊などのスピリチュアルなエネルギーが鎮まっている陰の氣がとても強い地域のように感じます。「スピリチュアルなものを自然に感じながら、『和風』に暮らす」というのが出雲での生活の楽しみ方になりつつあります。

庭01
和風の庭を眺める暮らし

庭02
ちょっと遊んでみました


 ホームページもなかなか更新が出来ないままでしたが、やっと落ち着いてきましたので、これから少しづつ手を加えていきたいと思っています。

 さて、10年間沖縄で学び実践してきた「琉球風水」ですが、深く研究すればするほど、益々その魅力に引き込まれていきます。琉球王朝と中国・明や清との深い関係は、中国福建省から沖縄へダイレクトに人間や産物さらに風水思想をもたらしました。

 また、タイやベトナム、インドネシアなどの東南アジアとの交易の歴史とともに文化や生活様式も影響を受けてきたようです。今や沖縄の特産品として有名な泡盛がタイから技術を受け継いだことはよく知られていますが、住宅建築も影響を受けたことでしょう。

 沖縄の伝統的な住宅は主屋と台所が別棟になっていますが、このような建物は南島型と呼ばれ、東南アジアやミクロネシヤをはじめとして黒潮に添って分布していることが知られています。

 バリ島を旅行したウチナンチュの多くは「昔の沖縄のようだった」と懐かしそうに話します。自然環境だけでなく、生活の仕方や家のつくりがどことなく沖縄と似ているからかもしれません。

 バリ島では神や祖先は聖なる山のある北東方位に配置し、台所やトイレなど不浄なものは反対の南西方位に配置する風習があります。また、邪霊が直進して入らないように入口を少しずらしたり、屋敷に神を祀ったり、魔除けを置いたりもします。どことなく沖縄のフンシーと似ているように思いませんか。

 潟Wョイントの比嘉忠男社長はバリ島をちょくちょく訪れ、昔の沖縄のような気がするとよく話しておられました。そして、バリのリゾートホテルのようなアジアンテイストと沖縄の伝統住宅をミックスさせたような心地良く懐かしい住宅を那覇新都心で作りたいという夢を持ったそうです。

 その夢が今年La Hacienda Dos という一戸建て住宅で実現しました。13区画あり、全体でセキュリティーや植栽を管理していくスタイルになっています。この設計には琉球風水を取り入れたいということで、設計コンセプトの段階から関わってきました。何度も設計図面を書き直す中、約3年がかりで洗練されたプランが出来上がりました。工事の着工はこれからですが、9月23日の沖縄タイムスに全面広告が掲載され、10月から販売が開始されました。この広告には私と比嘉社長と翻訳家のウエス・ジャン・マーク氏の対談が載っています。マーク氏はフランス人で著名な技術翻訳家ですが、現在沖縄の座間味村にて築200年の古民家を再生しながら生活されています。お母さんはフランスで築500年の石造りの住宅に住んでおられるそうです。私的「住処」談義ということで、それぞれ思いのたけを語り合ったのですが、意気投合してとても面白い対談となりました。マークさんには是非出雲に遊びに来ていただいて出雲の古民家にも泊まっていただこうと思っています。

住処
私的「住処」談義

 さて、アジアの家づくりには共通する考え方があるようです。
(1) 災害に遭いにくい安全な場所に住む

(2) 風の流れ、水の流れ、日当りなどを考えて地域の自然に合わせた住み心地の良い住宅を建てる

(3) 屋敷をきれいにして植栽を施し、癒され、生気がみなぎるような環境にする

(4) 屋敷に邪気が入らないように門と玄関をずらしたり、魔除けを置く

(5) 屋敷に神を祀り土地に感謝して暮らす

など、物理的、精神的に安心して生活できる住環境を作っていけば、健康で幸せな人生が開けていくように思います。

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