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::: 家という物語 :::

2005/02/28

写真

久米島・保久村邸にて保久村さんご夫妻と本上まなみさんと撮影

 先日、読売テレビ系列で全国放送されたテレビ番組『家という物語』のビデオが製作会社から私の事務所に送られてきました。早速、家族で見させていただきました。

 京都の中庭を生かした住宅は、日光や風の取り入れ方など現代の都市型住宅の住環境作りに役立つところが多かったように感じました。商売によって格子のデザインが異なることとか、目隠しとしての格子の使い方はアイデア次第で現代住宅にすぐに生かせそうでした。

 車の代わりに船が入る住宅も地域環境と利便性が融合した結果のような気がします。漁場まで5分で行けるなんて驚きでした。 

 囲炉裏や薪ストーブのある住宅は寒い地方ではとても魅力的だと思いました。「火」の持つエネルギーと波動が人の心まで暖めるような気がしました。炭火で食べる料理もおいしそうでした。沖縄では仏壇を中心に人が集まるように間取りを考えますが、ここでは囲炉裏を中心に人が集まるように間取りが工夫されていましたね。

 台風常襲地帯の高知の建物が瓦屋根付きの漆喰の壁によって守られていたのにびっくりしました。床下通風孔も漆喰で塞がれていたのは意外でした。それにしても漆喰の白壁は美しいですね。

 川の流水を敷地に引き込む家には庭との調和もあって美しい景色を見ているようでした。水と木は風水的にも相性が良いです。風水画にもよく描かれるように、きれいな流水は生命力を感じさせます。やはり自然環境に合わせた結果生まれた知恵なのでしょうね。川の鯉が自宅の鯉のようになついているのは楽しそうですね。

 沖縄の住宅で最初に紹介された保久村さんの家には、お正月、家族で訪問しましたので、息子もよく覚えていましたよ。収録の時にはもっと細かくたくさん取材されていました。保久村さん夫婦の出会いの話やらいろいろ・・・。

 私の出番は上江洲家で、建物を案内しながら、沖縄の風水を紹介するところでした。亜熱帯気候の沖縄は台風常襲地帯で湿気が高いため、住宅の大きな特徴は風の流れを上手にコントロールすることです。収録時には結構時間を下さったので、沖縄の風水についてたっぷり話しました。例えば、沖縄の風水思想は『住宅や屋敷を母体(胎)として考える』ということ。お母さん(家屋敷)が赤ちゃん(住人)を抱きかかえて、我が子を守るような建物配置にし、さらに、仏壇の先祖が子孫を守るような間取りになっており、肉体的にも精神的にも住人に安心感を与える環境を作り出しているという話。家は雨露や外敵から住人を守る器であり、大きな存在によって守られているという安心感をもたらす心の器である』というのが琉球風水の本質と言えます。時間の関係上、番組では一部しか放送されていなかったのですが、沖縄全体の時間枠の中では風水の説明が一番長かったように思いました。

地図

       琉球風水から観た上江洲家の立地

【上江洲家の風水】
 風水では立地がとても大切です。久米島の最も高い山(風水では祖山という)宇江城岳から発した龍脈のエネルギーは南西に流れて大岳(主山という)に至っています。そのため大岳はこの地域を鎮護する聖なる山として人々の信仰の対象となっています。大岳より流れ下る龍(エネルギー)が再び頭をもたげる場所が山里の小山(風水では頭脳という)であり、龍(エネルギー)はこの小山の下にエネルギーの集まる穴(けつ)を結びます。上江洲家は龍穴に集まったエネルギーをうまく取り入れるような立地で建てられていました。現在は上流にダムが作られ、川水の流れがよくわからなくなっていますが、地形を調べると昔はこの地域を挟む(気エネルギーを外に漏らさない)ようにして、左右に川が流れていたようです(左の川水を青龍、右を白虎という)。また、前面にはなだらかに下る平地とその先には浅瀬とリーフがあり、風水の朱雀に相当する朝山となっています。やや専門的になりましたが、上江洲家は琉球王朝時代の風水師が地形から気の流れを読み取って立地を決めていたと推測されます。
 また、建物の間取り配置や建物の向き、門の開け方や方位の取り方にも風水が生かされていて、羅盤を使用して立向を決めていたことが伺われます。

平面図

     上江洲家の間取り(上江洲家資料より)

 上江田さんの住宅は沖縄の風水思想を現代に生かした住宅で、とても快適な住宅です。今回、放送時間は短かったのですが、この住宅に生かされている工夫の数々を紹介するだけでも30分番組が作れるほどです。

 実は保久村さんの家には手作りシーカヤックがあって、時々夫婦仲良く沖縄のきれいな海に船を浮かべて離島生活を満喫されています。ご主人は久米島のエコツーリズムのガイドもされています。
 今私の周辺で、5月か6月ごろ久米島で「和来龍とおかしな仲間たち」の集まりをしようという企画が持ち上がっていて、保久村さんに久米島を案内してもらおうと思っています。この時オフ会も一緒にやろうと考えていますので、興味ある方は予定として頭に入れておいて下さい。詳細が決まりましたら、和来日記などでご案内いたします。

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::: 琉球風水の本質 :::

2005/02/20

沖縄伝統風水
  沖縄伝統住宅の風と水の流れ

 ここしばらく暖かい日が続いていたのですが、昨日から沖縄でも久しぶりに寒くなってきました。
本土では雪が降っているところもあるかもしれないですね。

 さて、今日は日本テレビで「家という物語」の放送がある日ですが、残念ながら沖縄では放送されないようです。でも、沖縄在住の方には朗報があります。本日午前、北風が吹いて小雨が降る中、琉球放送テレビ『おきでん 百添アワー ウチナー紀聞』の番組収録に行って来ました。これは沖縄の伝統文化や自然環境などを扱ったドキュメンタリースタイルの30分番組ですが、今回、『風水』〜琉球風水今昔物語〜というタイトルで番組を作ることになったそうです。

 先日、ディレクターの大浦さんが私の事務所を訪ねて来られて、沖縄の風水を扱った番組を作りたいので協力して欲しいと頼まれました。「私は沖縄生まれではないので、他にふさわしい方がいらっしゃるのではないですか。もし、他に出演される方がいらっしゃらなければ協力します」とお応えしておきました。すると、沖縄の人は沖縄の伝統文化が身近すぎて、案外本質を知らないで実践していることが多い。本土の人のほうが興味を持っていろいろ掘り下げて研究されていることが多いので、和来さんにお願いしたいという返事をいただき、今回の撮影となりました。

 昨年の秋にも琉球放送テレビ『情報コンビニ龍の髭』で『琉球風水特集』があり、出演させていただきました。視聴率も高く視聴者からも評判が良かったようです。今年になって講演会はどこも満席で、立ち見が出ることが多くなりました。2月5日〜6日におきでん那覇ビルで開催された『第2回リフォームフェア2005』では、主催者が予定していたのは30名程でした。ところが、初日に70名、二日目には130名の方が風水講演を聴きに来場されました。席が足らないどころか、会場にも入りきれないというような状況になり、お客様にはご迷惑をおかけしました。主催者としては嬉しい誤算だったようです。

沖縄伝統空間
       沖縄伝統住宅の空間配置

 このように、沖縄では最近『琉球風水』に関心を持つ方が増えてきているようです。沖縄の人たちが先人の知恵の詰まった琉球風水について再評価して下さることはとても嬉しく思います。
 しかし、一方では琉球風水のブームに乗っておかしな商売をする人たちもいるようで、トラブルも増えているようです。風水とはもともと地勢や地形から風や水の流れを読み取り、それらをうまくコントロールすることによって自然と調和し、住み心地の良い建物や住環境を作るためのテクニックです。ところが、風水の看板を掲げながら図面や建築プランをろくに観もしないで(実は建築設計の知識が無いため図面を見ても理解できない)、「土地が悪いので拝まないと良くならない」とか「敷地が悪いので水晶玉を埋めなければならない」などと言って100万円近くの祈祷料や水晶玉料を要求する人たちもいるようです(実際に要求された方からの相談もありました)。こういう人たちに限って相談料を3000円とか安い金額にして客を呼び込み、不吉なことを言って脅してから高額の拝みや水晶玉、仏像、仏壇などを売りつけているようです。占いでもそうですが、まず安い金額で客を引き入れ、後で高額な追加料金を請求するやりかたは一種の悪徳商法と言えるのではないでしょうか。

 住環境は建物の配置、間取りや窓の開け方によって大きく変わるので、本当の風水師であれば、設計士さんも納得できるような良い設計プランを提案することを第一とすべきです。そういうプランを提案しないで拝めば良くなるとか水晶玉を埋めれば良くなるなどと言うのはおかしな話です。沖縄では、年配の方は霊能者に相談に行くことが多いようですが、若い方たちには琉球風水を勉強されている設計士さんを探して、その方と一緒に住宅プランを練られることをお薦めいたします。なぜなら、沖縄の設計士や建築関係者の中には琉球風水をよく勉強されていて、現実的に風水を生かされている方が結構いらっしゃるからです。

沖縄伝統機能
      沖縄伝統住宅の機能空間

 私は『琉球風水』がブームになればなるほど襟を正していかなければならないと思っています。蔡温を初めとする沖縄の偉人たちが命がけで中国に渡って学んで帰り、沖縄の地で培ってきた『琉球風水』の重みを理解し、後世に正しく伝えていかなくてはならないと感じています。今回のテレビ番組では『琉球風水』の歴史だけでなく、現代の住宅作りに『琉球風水』をどのように生かせば良いのかに焦点を当てています。私だけでなく、私が実際に設計に関わった住宅のお客様や『琉球風水』を勉強して実際に設計に役立てている設計士さんも登場します。この番組をきっかけに多くの方が『琉球風水』に興味を持っていただき、住宅作りのお役に立てば嬉しく思います。

【ご案内】
琉球放送テレビ『おきでん 百添アワー ウチナー紀聞』「風水」〜琉球風水今昔物語〜
放送日時:3月6日(日)午前11時〜11時30分

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::: 2月の風水開運法 :::

2005/02/03

新原ビーチ

          新原ビーチ

2005年もあっという間に1月が過ぎて行きましたが、皆さん今年の出だしはどうだったでしょうか?良いスタートを切られた方もあれば、出だしでつまづいた方もあるかも知れません。
 年が変わる時には運勢も変わりますので、自分から積極的に変わっていくチャンスの時でもあります。

 新暦のお正月に出遅れた方でも2月はまだチャンスがあります。日本の運勢学の多くは今日、新暦の2月3日節分が前年と新年の区切りとし、2月4日の立春から新年に入ると考えています。「運勢の変わり目は陰の氣から陽の氣に切り替わる時である」と考え、地球に四季をもたらしている太陽の位置によって決めています。

 豆まきをして鬼を追い出す行事は中国明時代の風習で、室町時代に日本に伝わり、「追難(ついな)」と言われる宮中行事だったようです。「鬼」というと日本では虎の毛皮を着て頭に角がはえている鬼を連想しますが、中国では悪霊や邪霊のような存在です。昔の中国では病気や怪我、仕事の不調、家族関係や人間関係の悪化は悪い霊たちの影響だと考えたのでしょう。疫病神など悪いものを家屋敷から追い出して、替わりに福の神を招き入れることで新しい年を迎えようとしたようです。地方によっては節分の夜に柊の枝に鰯の頭を刺して入口に飾ったり、にんにくやねぎを飾って家の中に邪気が入らないように願う風習があります。

 一方、沖縄や中国は旧暦で新年を祝います。今年は2月9日が元旦となります。沖縄では豚のあばら肉(ソーキ)や豚の内臓のすまし汁(なかみ汁)、紅白のかまぼこなどを仏壇(トートーメー)に供えて家内安全、子孫繁栄を祈願する風習があります。近年は、新暦でお祝いをする地域も増えて来ましたが、離島や本島南部の糸満あたりでは今でも旧正月を祝います。

 沖縄の風習では2月23日(旧1月15日)に生きている人たちの正月が明け、翌2月24日(旧1月16日)は、”ジュールクニチー“と呼び、お墓にご馳走を供えて先祖の方々の正月を一緒に祝います。昨年の旧暦1月16日以後に亡くなって新しく仏様になった方がいらっしゃる家庭では、お墓参りだけでなく自宅で焼香の儀式もあります。”ジュールクニチー“の儀式も宮古などの離島では今でも行われていますが、沖縄本島ではあまり見られなくなりました。

 今年は立春が2月4日、旧暦の元旦が2月9日ですから、遅くても2月9日には運勢的にも新しい年に入ると考えられます。今年出遅れたという方はまだ2月9日がありますが、立春の日から新たな気持ちで新年を出発して下さい。そのためにも邪気を祓い幸せを願う風水行事「節分の豆まき」で旧年の穢れを祓っておきましょう。

 沖縄では旧暦の2月に屋敷を祓い清める「屋敷御願(やしきうがん)」の風習はありますが、節分に豆を撒く風習はないようです。豆まきよりも沖縄の屋敷御願のように、お塩で清めるほうが効果があるでしょう。お清めの仕方は風水レッスン「屋敷の祈願」を参考になさって下さい。

 屋敷を清めたら、部屋の片付けもして下さい。住宅の風水調査に行くと必ずと言っていいほど物が溢れています。古くていらなくなったものも思い出やもったいないという気持ちから捨てられないでいる人が多いようです。これでは良い運も入ってきません。風水では思い切って捨てること処分することが開運の鍵です。いらないものは厄と一緒に家の外に出しましょう。そして、良い運が入ってくる空間を作ってあげましょう。便秘と同じように出すものを出さないと入るものも入らないですよ。

 また、風水から観た今年のラッキー方位・西(細かくは西南西や真西)なども2月4日から本格的に効いてくるようになりますし、酉の置物も効果を発揮してくれるでしょう。
 恋愛運をアップさせたい方は部屋をきれいに片づけて今年の吉方位にあたる西南西には春を感じさせるピンクの花(例えば桜の花など)の写真や飾りを真西には幸運を呼ぶ鳥の置物や絵を飾ってみてください。夫婦仲を良くしたい方は西南西にローズクオーツを飾るとよいでしょう。

2月のラッキーな日は4日、25日です。
ラッキーカラーは白、クリーム、黄。
ラッキーグッズはクリスタル、ガラスの小物、陶磁器。
ラッキーな食べ物は豆腐、鍋物です。

【和来龍2月のイベント】
1)第2回リフォームフェア2005
日時:2005年2月5日(土)・6日(日)の2日間 13:00〜15:00
会場:おきでん那覇ビル
タイトル:「風水を用いた快適リフォーム」
入場料:無料
■詳しくはテレビや新聞の案内をご覧下さい

2)パナホーム『住まいづくりなるほどなっ得デー』
日時:2005年2月13日(日)13:30〜15:30
会場:住まいと暮らしの情報館(沖縄市役所隣り)
タイトル:「風水を用いた土地の生かし方」
入場料:無料予約必要
問合せ先:0120−48−8746

3)日本テレビ「家という物語」(読売テレビ系列で全国放送)に出演
放送日時:2005年2月20日(日) 15:00〜16:30
久米島にある沖縄最古の住宅『上江洲家』の風水について、旅人で訪れた
女優の本上まなみさんに解説します。

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